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JUNTENDO MEDICAL JOURNAL厳しかった冬もようやく終わりを告げ、春の温かな陽光が命の芽吹き、躍動を感じさせる季節となりました。また、昨今の感染症拡大、人道危機の世界情勢からは国境を越えて、人びとの暮らしや命を憂い、平和で健康な日々がいかに幸せなことか、改めて実感させられます。春の明るく温かな陽光が、世界の人びとの希望の光となることを願ってやみません。さて、この春は看護基礎教育の大きな変革の年となりました。看護基礎教育の根幹となる保健師助産師看護師学校養成所指定規則が、2009年の第4次改正以来、12年ぶりに大幅に改正されました。指定規則改正の目的は、わが国の急速な少子高齢化社会において、人口および疾病構造の変化、家族形態と機能の変容等の社会ニーズに応える看護職者を養成することにあります。また、様々な社会ニーズに応えるため、患者をはじめとする対象のケアを中心的に担う看護職者の就業場所は、医療機関に限らず在宅や施設へと拡がっており、多様な場において、多職種と連携して適切な保健・医療・福祉を提供することが期待されており、対象の多様性・複雑性に対応した看護を創造する能力が求められています。この指定規則改正に伴い、本学部も2022年度より新カリキュラムによる教育をスタートさせました。新カリキュラムでは、アーリーエクスポージャーとして入学して間もない4月に、看護の対象である地域で生活する人びとや環境と、人びとを支える保健医療福祉の各分野で活躍する看護職者について理解することを目的とした実習を新設しました。加えてICT利活用、臨床判断能力、多職種連携、健康危機管理能力等のキーワードの下、学生たちがエビデンスに基づいた看護を創造できるようサポートしていきたいと思います。最後になりましたが、この度は多くの先生方より順天堂醫事雑誌68巻2号に大変貴重な研究成果のご寄稿を賜り心より感謝申し上げます。編集委員相川眞範射場敏明大田康江大野直子落合匠金子和夫城山泰彦後藤政実小西清貴櫻井しのぶ髙橋和久谷川武田村好史藤尾祐子よく行く花屋でミモザの花を見掛けました。珍しいです。すぐに、花瓶からしだれてあふれ出るキスリングの油絵を思い浮かべましたが、家に買って帰り白い小花と一緒に活けたら、まったく違う雰囲気のミモザになりました。(宮道明子) 順天堂醫事雑誌の記事については既に明治8年の創刊号から電子化されており,J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)の電子ジャーナル公開システムにおいて閲覧することができます.順天堂医学会のホームページからもご覧いただけますので,ご活用頂ければ幸いです(https://www.juntendo.ac.jp/journal/).「順天堂醫事雑誌」では,医学界の最新知識を紹介するために,特集として総説を毎号に掲載しています.読者の皆様には,特集として相応しい企画等がございましたら,編集室宛にご提案下さいますようお願い申し上げます.イラスト作者より特集の企画募集Ⓒ The Juntendo Medical Society 2022 Tokyo Japan20220430 発行人 順天堂医学会発行責任者 長 岡   功第68巻 第2号(通刊937)令和4年(2022年)4月30日発行明治8年(1875年)創刊〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1 順天堂大学内順天堂医学会事務局:電話 03-5802-1586E-mail: j-igaku@juntendo.ac.jp編集・印刷 株式会社 広稜社〒113-0034 東京都文京区湯島2-31-25-4F電話 03-3868-3352 E-mail: jmj@koryo-co.com順天堂醫事雑誌編集室(一財)国際医学情報センター内電話 03-5361-7089 E-mail: jmj@imic.or.jp藤尾祐子保健看護学部 地域・在宅看護学197編集委員長 長 岡  功古川亮子町田修一松本顕三井田孝美田敏宏三宅幸子山口智史和氣秀文Michael AndreeffRobert S. BresalierYang KeJoel MossRobert F Whittier編集顧問加藤 俊介桑鶴 良平小林 弘幸長岡 正範初田 真知子平澤 恵理村上 晶(イラスト)宮道明子編集後記順天堂醫事雑誌

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